野球のピッチャーのボークとは?その種類や意味、牽制のルールを解説

ボークを宣告する審判

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野球のボークは、野球の経験者でもよく分からない部分の多いルールです。

主にピッチャーの投球動作に関する違反があった場合に宣告されることが多いボークですが、実は捕手や打者の動きに関するルールまで様々あります。

そこで今回は、ボークの種類や意味、特にボークが多い牽制についてのルールまで詳しく解説していきましょう。

野球のボークとは?

最速170㎞を出す左腕

野球のボークを簡単に解説すると、「投手の反則行為」ということになります。

投手が、不当な形で相手の打者や走者を不利にするような行為を防ぐためのルールです。

例えば単純な話、自分がバッターとしてバッターボックスに入っていたときに、相手ピッチャーが「投げるフリ」だけ何度もしてきたら、タイミングが取れませんよね?

それを許していたらバッティングが大幅に難しくなりますし、試合も進みません。

そのため、試合の中における罰則を規定して、ボークに該当する場合は守備側にペナルティのような措置を取るのです。

これはランナーがいる場合と、ランナーなしの場合でボークの対応は異なります。

ボークになるとどうなる?

セットポジションから投げるリリーフエース

ボークが審判によって宣告された場合、走者の有無によって対応が異なります。

ランナーありでのボーク

  • ランナーは1個進塁できる
  • バッターは無効球となって、ボーク前のカウントから再開

基本はこの2つの処理になります。

ボークが宣告された場合に、各ランナーは安全に1つ進塁する権利が与えられるというものです。

その時は、ボールデッドの扱いです。

もし3塁にランナーがいた場合は、ボークによってホームインすることになります。

ボークの宣告があったとしても、ピッチャーが投球動作を止めずにキャッチャーに向かって投球した場合、そのボールは無効となり打ち直しです。

しかし、もしボークと宣告された投球を打者が打った場合、結果によって対応がまた異なります。

  • 打者が凡打または三振してアウトになったら、打ち直し
  • ヒットやエラーなどで出塁し、なおかつ全てのランナーが1個進塁できていたら続行

もしボークの投球を打者がバットに当て、通常の守備行為によってアウトになったとしたら、そのアウトは取り消されて打ち直しです。

しかし、ヒットやホームランを打ったり、相手のエラーで出塁できた場合はそのままボークは無かったものとして続行されます。

このとき、各ランナーが必ず元の塁から1個以上進塁していることが条件です。

もしボークの投球がワイルドピッチ(暴投)やパスボール(捕逸)になった場合、ランナーは1個以上進塁を伺うことが出来ます。

しかし、安全に進塁できるのは1つ先までで、それ以上進塁しようと意思を見せた段階でボークとは関係なくプレーが続きます。

ということは、例えば1塁ランナーが2塁を回ろうという意思を見せた段階で、タッチアウトになる可能性が浮上するということですね。

ランナーなしでのボーク

ランナーなしの場合、基本的にボークにはなりません。

しかし、ボークと同じような投球違反があった場合、カウントに「ボール」が一つ加算されます。

もし投球動作中にボールが(落とすなどして意図せず)手から離れた場合、そのボールがファールラインを超えたら「ボール」で、越えなければ何も宣告されずストライクにもボールにもならずにやり直しとなるルールです。

もしボークに値する投球をバッターが打ち、安打や本塁打、失策(エラー)や四死球などで出塁できた場合はそのプレーがそのまま生きます。

攻撃側の不利益が絶対に起きないように、配慮されたルールになっているということですね。

ボークの種類

ダイナミックな投球フォーム

ボークに該当する行為に関しては、公認野球規則で13項目に渡って明記されています。

13項目だけでは分かりにくい解釈のボークもあるので、試合で起こりやすい状況も含めてボークを知っておきましょう。

通常の投球動作に関するルールと、ボークが多い牽制に関するルールに分けて一つずつ解説していきます。

投手板に触れた状態で、投球動作を途中で止めた

投手は、投球動作が一度開始されたら最後まで終わらせなければなりません。

すなわち、投球動作に入ったら、絶対にキャッチャーミットに向かって投げなければならないのです。

この動作を途中で止めてしまったり、投球動作の最中に完全に静止してしまった場合はボークとなります。

打者と正対する前に、投球を行った

まだ打者がバッターボックスに入っていないとか、きちんとプレイがかかっていない状態で投球した場合はこれもボークです。

あまりないパターンのボークではありますが、これが許されてしまうと、バッターの準備が整っていないのに投球が開始されてしまう恐れがあります。

そうなると、圧倒的に投手側が有利になりますからね。

違反投球があった

ボークそのものが違反投球なわけですが、その中でも例えば

  • 手を舌で舐めてから投球した
  • バッターが構える前に投げた
  • 松ヤニを手に塗って投げた

など、考えられる違反投球はいくつかあります。

投球間隔があまりに短い投手だと、打者がきちんと構える前に投球動作に入ることはあるかもしれません。

逆にそのボークギリギリを攻めて、急ピッチで投球することを持ち味としている選手もいます。

手を舐めたり松ヤニを塗ったりなどは、メジャーリーグでもたまに聞く話ではありますね。

プレートに触れずに投球動作を行った

投手が打者に向かって投球するとき、マウンドの上にある投球版プレート)に足が触れた状態で投げなければなりません。

プレートに触れない投球は当然ボークであり、これが許されるのならば、マウンドからキャッチャーまでの距離を短くすることが出来てしまいます。

セットポジションで完全に静止しなかった

ボークの中でも最も頻出するのが、セットポジションでの静止に関するものです。

ランナーが出ると、基本的にピッチャーはセットポジションで投げることになります。

こんな感じで、半身になって打者と対する形です。

この場合、投球動作を開始するまでに一度完全に静止しなければなりません。

静止時間については特に規定されていませんが、日本の場合はこのセットポジションの静止時間にかなり厳しいです。

そのため、外国人投手が日本にやってきて、このボークを取られる場面が多いでしょう。

ボールを持たずに投手板に触れる、跨ぐ行為をした

ボールを持っていないのにマウンドのプレートに触れてサインを見るなんてことがあるのか?

そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。

考えられる場面と言えば、「隠し玉」のときです。

隠し玉とは、野手がボールを持っていることを隠して、リードしたランナーに突然タッチしてアウトを狙う行為ですが、そのときに起こり得るボークとなります。

隠し玉自体はこんな感じ。

このときに、手持無沙汰なピッチャーがマウンドのプレートをまたいで待っていると、ボークを取られるわけですね。

正規の投球姿勢の後、一方の手をボールから離した

一度セットポジションに入ってから静止して、一度間を取ろうと思って手をグローブから出してしまうとボークとなります。

この際、一度プレートから足を外して間を取ればボークにはなりません。

投手板に触れている状態で、ボールを落とした

このボークは、例えば投手が捕手のサインを見てからセットポジションに入る瞬間に、不意にボールを落としてしまうことが考えられます。

かなり珍しいボークではありますが、年間を通して何百球と投球するピッチャーですから、シーズンで一度くらい起こっても不思議ではありませんね。

ボークになる牽制

三塁手が構えるところ

投球そのものや、投球の予備動作に関するボークを紹介してきましたが、その他に牽制に関するボークのルールもいくつかあります。

一つずつ見ていきましょう。

遅延行為を行った

ランナーが全くリードを取っていないのにも関わらず、執拗に牽制を繰り返すなど、試合を遅延する行為とみなされた場合ボークとなります。

最近ではあまりありませんが、地方球場などでナイター設備が整っていない場所などでは、日没コールドによる試合終了もあり得る話です。

チームがリードしている状態で時間を稼ぎ、日没を狙うということを防ごうというルールですね。

プレートに触れたまま、牽制の偽投を行った

プレートに軸足を付けた状態で牽制をする場合、牽制の動作をしたら必ず塁に投げなければなりません。

偽投とは、要は「投げるマネ」ということです。

ただし、セカンドへの牽制のみ偽投が許されます。

偽投が禁止になったのは2014年からなので、まだ比較的新しいボークのルールです。

そのため、以前の癖で偽投してしまうピッチャーもいるわけですね。

軸足をプレートの後方に外してから偽投する分には、問題ありません。

自由な足を牽制方向に踏み出さずに牽制した

軸足をプレートにつけたまま牽制する場合、自由な足(右投手なら左足、左投手なら右足)を必ず牽制する塁に向けて踏み出さなければなりません。

これがボークでないとなると、ホーム方向に踏み出したまま3塁や1塁に牽制することが可能となってしまいます。

これをランナーが見分けるのは不可能ですから、圧倒的な不利になりますよね。

走者のいない塁に牽制または送球を行った

例えばランナー1,3塁の場面で、2塁に向かって牽制することは出来ません。

ただし、1塁ランナーが飛び出すなどして挟殺プレーが必要になったとき、正規に投手板(プレート)から軸足を外せばどこに投げてもOKです。

左投手の右足がプレートの後縁を超えて牽制を行った

これは左投手のファーストへの牽制に関するボークです。

左投手の場合、投球の際には右足を上げることになります。

その右足がプレートの後縁を超えた場合、絶対にホームベースに向かって投球しなければなりません。

逆に言えば、プレートを超えなければ、そのまま1塁方向に踏み出して牽制しても良いのです。

これは、右投手のサードへの牽制も同様になります。

捕手が原因のボーク

セカンド送球するキャッチャー

ボークは、投手の動作に関するものだけではありません。

実は、キャッチャーが原因でボークとなるケースもあります。

それが

  • キャッチャーズボックスに両足が入っていない捕手への投球

この行為が、ボークとなるのです。

キャッチャーズボックスとは、左右のバッターボックスから後ろに引かれた直線の内側にあるゾーンのことで、通常キャッチャーはその場所で投手の投球を待たなければなりません。

特に故意四球(敬遠)の場合、捕手が最初から立った状態で投球を待ちます。

この時に、片足でもキャッチャーズボックスから出ていれば、その投球はボークとなるルールです。

投手の手からボールが離れれば、キャッチャーズボックスを出ようがボークにはなりません。

しかし、故意四球の場合、片足が出ていても黙認されているのが現実です。

特に近年では「申告敬遠」といって、実際に投球しなくても申告するだけで敬遠四球とできる制度も適用されたので、もうお目にかかれないボークかもしれませんね。

まとめ:ボークのルールは細かい

ボークのルールは細かく、明らかに誰もルール違反だと分かるものから、玄人の審判でないと判断できないものまで多岐にわたります。

セットポジションでの完全静止以外は、基本的に普通に投球をしていれば問題ないでしょう。

もしボークを宣告されたときに、何がいけなかったのか理解できるように、一度頭の中で整理しておくと良いですよね。

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