バットの芯でミートする野球選手

野球でよく聞く単語の一つと言えば、「ミート」です。

ミートとは野球のバッティングの際にとても重要なスキルであり、「ボールをバットに当てる上手さ」だと解釈していただければ良いでしょう。

もしミートが全く上達出来なければ、野球が全く面白くなくなってしまいます。

やはり野球の醍醐味の一つは気持ちの良いヒットを打つことですから、野球を楽しんでプレーするためにもミート力の向上は欠かせません。

しかし、筋トレをすればミート力がアップするかというと、そういうものではありませんよね。

今回は、野球のミート力を上げるために出来る練習方法や、なかなかミートが上手くいかない原因について解説していきたいと思います。

ミートとは

野球において、よく「ミートポイントが前すぎる」とか、「ミートポイントが近すぎる」という表現がありますよね。

そもそも野球における「ミート」とは、バットでボールを捉える行為そのものを指します。

ピッチャーが投げたボールをバットに当てることを、「ミートする」というのです。

あまり筋力が無い選手でも、ミートが上手ければヒットは打てます。

バットにも「芯」がありますから、バットの芯でしっかりボールをミートする技術さえあれば活躍できるわけです。

ヒットを打つことが出来れば間違いなく野球は楽しくなりますから、やはりミート力は重要な項目と言えそうですね。

どんなにスイングスピードが速くても、ミートが出来なければレギュラーにはなれません。

とはいえ、単に筋トレをしてパワーを付ければミート力が向上するという単純なものではなく、繰り返しの地道な練習が必要です。

バッティングにおいて最も重要な能力と言えるミート力は、一体どのように身に着けていけばいいのでしょうか?

ミート率を上げる4つの練習方法

ミート率を上げるためには、どんな練習方法が有効なのでしょうか。

小学生でも出来るような、地道な練習の積み重ねが大切です。

  • トスバッティング
  • シャトル打ち
  • バランスボールでスイング
  • 顔を残す素振り

トスバッティング

トスバッティングの詳しいやり方やコツについては、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。

 

トスバッティングでは、ピッチャーが投げる緩いボールを確実にバットの芯で捉えることが求められます。

実践的な速いボールではないですが、まずはゆっくりしたボールをリラックスして当てられることがミート練習の基本です。

スイングの際も決してフルスイングするのではなく、余計な力を抜いて軽く合わせるような形でのミートを心がけます。

トスバッティングがだんだん上手くなってくると、ワンバウンドで確実に相手野手にボールを返すことが出来るはずです。

それがまさにミート力がアップしている証拠なので、トスバッティングを繰り返してリズムよくできるように練習していきましょう。

練習のウォーミングアップの一環としてもトスバッティングは有効なので、身体を温めつつミート力の練習も同時に行えますね。

シャトル打ち

バドミントンのシャトルを使ってバッティング練習を行う方法です。

通常のピッチャーのようにシャトルを投げ、それを打ち返すというシンプルな練習ですね。

バドミントンのシャトルなので、手で投げるとそこまでスピードは出ません。

しかも手元で失速するので、よく見て打たないと芯で捉えることは出来ないわけです。

野球ボールよりも当たる点が小さいので、ミート力が求められます。

コツは、しっかりバットの芯で当てることです。

シャトルは軽いのでバットの芯でなくても飛んでいきますが、ミート力を鍛えるという目的ならしっかり芯で当てることを意識しないと意味がありません。

打撃練習にしては省スペースで出来るのも、小中学校や高校野球でも取り入れられている理由ですね。

始めは遊び感覚で、ミート力向上のために行ってみても良いでしょう。

バランスボールでスイング

バランスボールに座ってスイング動作やティーバッティングを行うのも有効です。

また、バランスディスクの上に立ってバッティングを行うのも良いでしょう。

どちらも不安定な状態でスイングをしなければならないという共通点があります。

このため、打撃の際にトップをしっかり作る癖付けや、目線がブレないようにスイングをするという練習になるわけです。

トップがしっかり出来て目線がブレないスイングが出来れば、自然とミート力はアップします。

ミートの上手い選手は、第三者から見ると美しいバッティングフォームやキレイなスイング軌道をしているものです。

それを目指して、バランスボールやバランスディスクを使ったバッティング練習にも取り組んでみてください。

顔を残す素振り

素振りもミートをアップさせるために重要な練習ですが、そこで意識しておきたいのは「顔を残す」ということです。

バットとボールが当たる瞬間をイメージして、顔の位置がブレないように意識しましょう。

ポイントとしては

  • 顔を残して振る
  • 目線だけでボールを追う

といったことが重要になります。

顔の向きはなるべく一定のまま、目線だけでボールを追ってバットに当てるイメージで素振りを繰り返してみてください。

野球でミートが上手く出来ない原因

野球でなかなかミートが上手くいかない原因は、いくつか考えられます。

ミートが出来ない原因を把握できれば、まずはそこを改善するだけでミート率や打率は大きく変わるはずです。

どんな原因があるのか見ていきましょう。

  • ボールに目が慣れていない
  • タイミングが合っていない
  • 目線がブレている
  • スイング軌道がレベルスイングでない
  • トップがしっかり出来ていない

ボールに目が慣れていない

「ピッチャーが投げるボールを打席で見る」という機会に乏しく、そもそも野球ボールを見ることに目が慣れていない可能性があります。

初心者の方なら当たり前ですし、長期間投手の投球をバッターボックスで見ていなかったときにも、同じ現象が起こるわけです。

まずはバッターボックスで打者としてバットを構え、ピッチャーが投げてくるボールを見るという機会に慣れることが重要ですね。

メジャーリーグでも、シーズン開幕前のスプリングキャンプでは、ピッチャーのボールを打席でただ見るだけの練習があります。

それほど、ボールを見るということはミートに重要だということですね。

タイミングが合っていない

バッティングにおいて打率を大きく左右するのは、タイミングがちゃんと取れているかどうかです。

しっかり投球が見えていたとしても、スイングを始動するタイミングがズレているとファールか空振りにしかなりません。

逆にピッチャー目線でいえば、ストレートがそれほど速くなくて変化球の曲がりが大きくなくても、バッターのタイミングを外すことができれば抑えられます。

目線がブレている

スイングをするときに、頭の位置が上下しすぎて目線がブレているとミートが出来ません。

バットでボールをしっかりミートするということは、目でしっかり見えていないと確率が不安定になります。

強いスイングをしようとしすぎて頭が上下すると、目線がブレた分だけバットとボールの距離も離れてしまうわけですね。

自分が「ここにバットを出したい」というイメージ通りにバットを出せたとしても、目線そのものがブレてしまっていては空振りします。

スイング軌道がレベルスイングでない

スイングの軌道がレベルスイングに近くないと、ボールをミートできるポイントが少なくなります。

極端なダウンスイングやアッパースイングだと、ピッチャーがキャッチャーに向かって投げるボールの軌道を捉えることが難しいからです。

レベルスイングが身についていれば、多少タイミングがズレてもピッチャーの投げるボールの軌道を線で捉えることが出来ます。

ミート力が高い打者というのは、レベルスイングを習得しているものです。

トップがしっかり出来ていない

確実にボールをミートするためには、バットを振りだす準備がしっかり出来ていないといけません。

バッティングフォームでいえば、「トップがしっかり作れている状態」ということになります。

バッティングの際のトップとは、弓矢でいえば、後ろまで弓を引いている状態です。

弓の弦をギリギリまで後ろに引っ張り、後は手を離すだけで矢が勝手に飛んでいくという状況をイメージしてください。

その瞬間がまさに打撃の「トップ」を作っている状態です。

ピッチャーのモーションに合わせてバットを後ろに引いてトップをしっかり作り、振りだす準備が出来ていればミートの確実性もアップします。

ミート力をアップする打撃フォームのコツ

野球のミート力をアップさせるために、普段のスイングから意識すべきポイントもご紹介していきましょう。

  • 軸足にしっかりタメを作る
  • 目だけでボールを見る

軸足にしっかりタメを作る

ミートの精度が高いバッティングフォームは、打つときのトップの形がキレイです。

軸足の方にしっかり体重を乗せ、「タメ」を作る意識でスイングするのが理想的ですね。

軸足にしっかり体重が乗っていないと、タイミングが取れない上にパワーも伝わりません。

ストレートだと思っているところに緩い変化球が来たときなどに、バッティングフォームが前に崩されてしまうのです。

それではミートの精度も上がらないので、軸足でしっかり溜めてボールを見極める時間を作ることが重要になります。

目だけでボールを見る

ピッチャーのボールをよく見ようとしすぎて、インパクトの際に顔が近づきすぎると目線がブレます。

ボールをよく見て打つといっても、顔ごと動かしてはいけないのです。

顔の向きはあまり変えずに、目の動きだけでボールを追うようなイメージの方が、ミートの確率もアップします。

プロの強打者はほとんどが、顔を動かすのではなく目線の動きだけでボールを追っています。

まずはスイングをするのではなく、打席でボールを見るときに「目線だけで追う」という練習をするのも、ミート力アップに効果的かもしれませんね。

ミートポイントとは?

ミートが「ボールにバットを当てる行為」ですが、バッティングでさらに大切なのは「ミートポイント」です。

ミートポイントとは、「ボールをミートする前後の位置」を指します。

ホームベースを基準にして、前の方(投手寄り)でミートするのか、後ろの方(捕手寄り)でミートするのかという話です。

ミートポイントが前の方なら、引っ張りの打球になります。

ミートポイントを後ろにすれば、流し打ちが出来るでしょう。

打ちたい方向によってミートポイントを意識することもあれば、インコースやアウトコースでミートポイントを変えることもあります。

自分がどのミートポイントで最も力が入りやすいのか、練習の中で探っておくと強い打球も打ちやすくなりますよ。

まとめ:ミート力をアップさせよう!

  • ミートできない原因は目線のブレ
  • タイミングの取り方やトップが出来ていないことも
  • レベルスイングの方がミートしやすい
  • 単に「ボールを見る」経験が足りないだけかも
  • ミート力は練習の積み重ねで確実に上がる
  • トスバッティングやシャトル打ちが効果的
  • 軸足のタメやボールの見方に気を付ける

いかがでしたか?

野球におけるミート力の向上についてまとめてきました。

パワーが無くても、ミート力があれば打撃は楽しいです。

バットの芯でミート出来れば簡単にヒットは打てますし、三振しにくい嫌らしいバッターになれます。

野球を心から楽しめるようにするためにも、ミート力を上げて心地の良いバッティングが出来るように練習していきましょう!