トスバッティングの練習効果【ミート力をアップする4つのコツ】

トスバッティングとは、野球の重要なバッティング練習の一つです。

野球の打撃練習の中でも基本となっており、少年野球でもプロ野球でも取り入れられています。

一見するとただのウォーミングアップのように見えるトスバッティングですが、実はとても深い意味があることをご存知ですか?

バッティングだけでなく、守備側の練習にもなるトスバッティング。

今回は、そんなトスバッティングの効果やコツ、基本的なやり方などについて紹介していきます。

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トスバッティングとは

トスバッティングとは基本的に二人一組で行うバッティング練習のことで、近距離から緩いボールを投げて、バッターはそれをワンバウンドで返すというやり方です。

投げる方は、ボールを投げたらすぐに野手のように捕球体勢に入ります。

バッターは、軽く合わせるようなスイングでミートして、ワンバウンドで野手が捕球できるように打つのです。

練習の際にはキャッチボールなどと一緒で、練習序盤のウォーミングアップの一つとして取り入れられることも多いでしょう。

少年野球ではもちろん、高校野球やプロ野球の世界でも広く採用されている練習です。

ウォーミングアップとは言え、ストライクゾーンにボールを投げるスキルと、確実にミートして力加減をしたバットコントロールが求められます。

トスバッティングは投手側と打者側にある程度のスキルが無いと、成り立たない練習だと言えるでしょう。

トスバッティングとティーバッティングは違う

トスバッティングとよく比較されるのがティーバッティングですが、両者は練習方法や目的が全くことなります。

トスバッティングの詳しい効果や基本のやり方については後述していきますが、主にバッターのスムーズなスイングやミートポイントを確認する練習です。

一方でティーバッティングは、下手投げでトスされたボールをネットや広い空間に向かって全力で打ち込む練習になります。

ティーバッティングの多くは近距離に設置されたネットに向かって打ちますが、ネットを設置せずにグラウンドに向かって打つ「ロングティー」という練習もあります。

トスバッティングと違い、ティーバッティングは力を入れてバットを振るので、スイングスピードの向上や長打力のアップという目的です。

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トスバッティングの効果

トスバッティングは意外とおろそかにされがちな練習ですが、しっかり目的意識を持って行うことでかなり効果的な練習になります。

トスバッティングの練習効果についても整理していきましょう。

  • ウォーミングアップになる
  • 投球に目を慣らす
  • バットコントロールが身に着く
  • 打つポイントを確認できる
  • 守備練習になる

ウォーミングアップになる

トスバッティングはウォーミングアップの一環として取り入れられることも多い練習です。

ピッチャー役も軽く投げれば良いですし、バッターもフルスイングする必要はありません。

軽いボールのやり取りでリズム良く行うのがトスバッティングなので、身体をこれから本格的な動作に向けて温めていくのに適しているのです。

ただ、トスバッティングをウォーミングアップのためだけに行うのはもったいない時間の使い方です。

この後にも紹介していく練習効果をイメージしながら、しっかり取り組んでいくべきですね。

投球に目を慣らす

ピッチャーの投げるボールをバットで捉えるというのは、通常のキャッチボールとは違った見え方になります。

そのため、まずはトスバッティングでボールを目で追う感覚を養い、徐々にバットでボールをミートする感覚を身に着けていくのです。

特に長期間ピッチャーが投げるボールを打席で見ていないと、体感速度がかなり速く感じられるでしょう。

バットを持って、ピッチャーが投げるボールを「見る」という感覚を取りもどすことも、トスバッティングの目的なのです。

バットコントロールが身に着く

ヒットを打つ確率をアップさせるためには、バットを思うようにコントロールできなければなりません。

狙った方向に打球をコントロールすることはもちろん、自分がイメージした通りにスムーズにバットが出せるようにするために、トスバッティングが役立つのです。

いくらボールがしっかり見えていても、イメージした通りにバットが出せないと空振りしてしまいます。

頭と身体の感覚をすり合わせるために、トスバッティングでボールとコンタクトする精度を上げていくのです。

打つポイントの確認

バッティングで非常に重要な要素となるのが、打撃の「ポイント」です。

要は、タイミングが合っているか?ということですね。

ピッチャーから投げられたボールはキャッチャーミットに向かって進んでくるわけですが、その過程のどこのタイミングでバットに当てられるかで打球の質が決まります。

あまりキャッチャー方向に近すぎるところでバットに当たれば、詰まった打球になるでしょう。

これをいわゆる「ポイントが近い」と表現します。

逆に打者自身の身体から遠く、よりピッチャーに近い位置でバットとボールが当たるようなら、これは「ポイントが遠い」と表現します。

打球が飛びやすい適切なポイントでミートする力を養うために、トスバッティングで意識しながら練習すると良いでしょう。

守備練習になる

トスバッティングがバッティング練習であることは間違いないですが、実はピッチャー役の守備練習にもなるわけです。

投げた後にすぐ捕球できる体勢を作り、捕った後にすぐ投球できるように動作を行います。

一連の動作がスムーズにいかないとトスバッティングは上手くできないので、守備側のスキルアップも自然と出来るのです。

そういった意味では、トスバッティングは打撃も守備も両方同時に練習できる非常に効率の良いメニューであると言えるでしょう。

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トスバッティングのやり方

トスバッティングを行うには二人以上が必要です。

ピッチャー側(野手側)の人数を増やせば、3人、4人でも出来ます。

リズム良く行うなら、二人一組が適切かもしれませんね。

  • 二人一組で行う(3人でも可)
  • マウンドからホームベースよりも半分くらいの距離
  • ピッチャー側は軽くボールを投げる
  • バッターは軽く合わせるようにボールをミートする
  • ワンバウンドでピッチャー側にボールが返るように
  • ピッチャー側は捕球したらすぐに投球する
  • リズムよく行う

 

基本的なトスバッティングのやり方はこの通りです。

リズムよく行った方が練習効率が上がるため、基本的なキャッチボールが出来るくらいのスキルは求められます。

バッター側は強くスイングしてはいけません

距離が近いので、強い打球が飛ぶとかなり危ないです。

できれば打球がワンバウンドして野手のグローブに収まるくらいの加減で打ちましょう。

そして、なるべくピッチャー側の選手を左右に動かすことなく、一定の位置でトスバッティングが続けられるようになったら素晴らしいです。

最初はピッチャー側を右往左往させることになると思いますし、空振りもあるでしょう。

野球の技術の向上とともに、リズムよくトスバッティングが出来るようになっていくはずです。

強いチームというのは、トスバッティングが上手い選手が多いですからね。

トスバッティングのコツ

トスバッティングを効果的な練習にするためには、いくつかのコツを意識すると良いでしょう。

  • ボールの上を狙って叩く
  • 上半身でバットを振る
  • すぐ近くの地面にバウンドさせるつもりで
  • バットの芯で捉える

ボールの上を狙って叩く

試合のときには、安打を狙うならボールの中心を狙うべきですよね。

しかしトスバッティングの場合は、あえてボールの上半分を狙います。

狙ってボールを叩くというミート力向上の練習にもなりますし、野手が取りやすいところに打ち返すというバットコントロールの練習にもなるわけです。

上半身でバットを振る

トスバッティングの際は、通常の打席のように足を上げてタイミングを取っていては間に合いません。

上半身と膝の屈伸によってバットを振るイメージで、余計な力を抜いてスイングすることを心がけましょう。

余計な力が入っていると、スイングスピードも上がりません。

試合でのバッティングでもスムーズにバットが出せるように、トスバッティングを利用して余分な力を入れなくてもスイングできる練習をするのです。

足元の地面を狙う

トスバッティングでは、相手にワンバウンドの打球を返すのが望ましいです。

相手の守備練習にもなりますし、野手側が捕球しやすければ軽快なリズムでスイングを繰り返すことが出来るからです。

そのためには、トスバッティングではすぐ近くの足元を狙ってバウンドさせるイメージで、ボールをミートしましょう。

バットの芯で捉える

軽くバットを合わせる程度でも、しっかり芯に当たっていれば適度な威力の打球が飛びます。

力を入れなくても強い打球が飛ぶという感覚を養うことにも繋がりますし、芯で捉えるミート力の向上にも繋がります。

トスバッティングでしっかり芯に当てられなければ、試合で実際の投球を捉えるのは難しいはずですよね。

空振りやファールチップにならないように、なるべく回数を多く続けられるようにトスバッティングを繰り返していきましょう。

トスバッティングで得られるもの

トスバッティングをしっかり目的意識を持って行った場合、具体的にどういった技術が身に着くのが把握しておきましょう。

目的を把握して行う練習は、さらなる効率アップに繋がりますからね。

  • バットとボールの芯を捉える技術
  • スムーズにバットを出せる技術
  • インサイドアウトでスイングする技術
  • 確実性の高い捕球技術

バットとボールの芯を捉える

芯というのは、当たると最も反発力が高い部分です。

あまり力んだスインズでなくとも、バットの芯にしっかり当たれば大きな飛球が打てるわけですね。

また、ボール側にも芯が存在します。

よりボールの中心付近を叩くことが出来れば、打球速度のあるヒット性の打球を打てます。

バットとボールの芯をしっかり合わせる技術を習得するという意識を持って、トスバッティングに取り組みたいものです。

スムーズにバットを出す

必要以上に力を入れなくても、スムーズにバットを出すというのは大切です。

ホームランを打とうとして上半身に力が入り過ぎたり、身体の開きが早くなりすぎると打率は下がります。

トスバッティングを通して、余計な力を抜いても滑らかにバットが出てくるという感覚を身に付けられれば、試合でも変化球に対応した良いバッティングが出来るはずです。

インサイドアウトのスイング

インサイドアウトとは、バットのグリップ側からピッチャー方向に向かって出てくるスイング軌道のことです。

逆にバットのヘッド部分が早く出すぎるスイングのことを「ドアスイング」と言いますが、これだと力が伝わりにくいことと、インコースのボールが打ちにくいという欠点があります。

多くの球種やコースに対応して、なおかつパワーの出せるスイングをするためには、インサイドアウトのスイングを身に着ける必要があるのです。

トスバッティングでは、インサイドアウトのスイングでないと細かいバットコントロールが出来ません。

自然と良いスイングが定着してくるはずです。

 

確実性の高い捕球技術

上手い捕球というのは

  • バウンドを合わせるのが上手い
  • 捕ってから投げるまでが早い

という特徴があります。

これらの条件を満たすためには、トスバッティングのピッチャー側をやるのがとてもいい練習です。

トスバッティングでは必ずワンバウンドの打球が返ってくるわけではありません。

しかも身体の正面に来るとは限らないので、短い距離でありながら様々な打球に対応しなければなりません。

それでいて、捕球後にはすぐ投球に戻す必要があります。

トスバッティングを繰り返すことで、野手に必要な自然な動きが自然と習得できるわけですね。

まとめ

  • トスバッティングはウォーミングアップになる
  • バットコントロールが良くなる
  • ミートポイントが身に着く
  • スムーズなスイングが定着する
  • 守備練習にもなる

 

いかがでしたか?

野球の基本的な練習の一つである、トスバッティングについて深掘りしてきました。

トスバッティングをただのアップとして行うか、大切なバッティング練習または守備練習として行うか、その意識の差で大きく成果が変わります。

一つ一つの練習でしっかり意味を理解し、濃密な練習が出来るようにしていきましょうね!




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